正しい姿勢で立ってみる!立ち方のポイントとは?

正しい姿勢で立ってみる!立ち方のポイントとは?ということで紹介していきます。

正しい立ち方について、人によって持っているイメージが結構異なります。

患者様とも良く姿勢についての話しはするのですが、座り方についてはほぼイメージが一致するのですが、立ち方については色々意見が分かれます。

正しい姿勢というとイラストの右側の人を想像する方が意外に多いです。院の表でも通りすがりの方に「姿勢が悪いですよ!」と声をかけると、途端にこのような姿勢を取られる方が多いです。

小学校のときの「きをつけ」をイメージされるのでしょうか。一見お尻がキュッと上がっていて格好良さそうに見えるのですが、腰の部分が「反り腰(そりごし)」と言われる状態になっており、必要以上に腰椎を曲げていることによって、腰にかかる負担を大きくしてしまいます。

「腰椎」とは背骨の中でも丁度イラストの青いラインに位置する5個の連なる骨(椎骨)の事を言います。

ハイヒールなどのかかとの高い靴を履くとこのような姿勢になりやすく、腰痛を引き起こされる方が多いです。

次にイラスト中央の方ですが、これは見た目にもお分かりですね。背中が猫背になって首が前に出ていらっしゃる。

今は若い方や若年層の方にこのような姿勢の方が非常に多いです。

大きな原因はパソコンやスマートフォンの普及にあるでしょう。一日中立っても座ってもこのような姿勢になる環境におかれていらっしゃるのですね。
このような姿勢が癖になってしまうと、お腹が前に突き出て内臓が前に押し出され、ウエストが太くなってしまいます。
また身体の重心が前に移動するので、大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉群)が緊張し、脚が太くなってしまうこともあります。
外見の変化だけではなく、胸は狭くなり広がらないので呼吸が浅くなって代謝も落ちて太りやすくもなります。

頭が前に出たときの負担は意外に大きく、通常4キロから6キロの重さであるのに対し、10キロから20キロもの負担となり首痛や肩こりの原因にもなります。
場合によっては睡眠障害を引き起こすなど安易に見逃す事の出来ない身体の不調を引き起こします。

このように代表的な悪い姿勢についてみてきましたが、いよいよ正しい姿勢の説明に入っていきます。
イラスト左側の方になります。一言で簡単に言いますと、耳、肩、肘、手首、膝、足首が一本の線上にまっすぐ並んだ状態が正しい姿勢の位置になります。

耳の真下に肩(肩峰)がくること。頭がまっすぐに首に乗っかっているイメージ。腕は肩から肘、手首へとまっすぐ下に伸びていること。
胸よりもお腹がへこんでいて、腰の位置は後ろに反ったり前に出っ張ったりしていないこと。
脚は大転子(脚の付け根の横に出っ張った骨)から膝のお皿の後ろ、外くるぶしへとまっすぐに伸びていること。

以上が正しい立ち方のチェックポイントとなります。

私はこの姿勢の事を患者様には「骨で立つ」と説明します。地球の中心に向かって重力が働くように、頭蓋骨から首の骨、背骨を通って骨盤が上半身受け止めて大腿骨からかかとで体重をしっかりと受け止め、その先に地球の中心がある。まっすぐ地球の中心にむかっているということですね。これが筋肉に負担をかけない立ち方です。
ですから「かかと」というのは非常に丈夫なつくりになっています。それに比べ足先の方の骨は非常に弱い作りになっています。重心が前の方に行ってしまうと外反母趾を引き起こしたりするわけですね。

コツとしては腹筋ではなくお腹の奥(胃の裏側あたり)に力を入れて、やや後ろに倒れ気味になる位で立ってみてください。ただしつま先を上げてはいけません。最初は鏡やスマートフォン等で自撮りをするなどして客観的にチェックしてみてください。そしてあきらめずに繰り返し繰り返し癖付けしてください。

ここまで読んでいただいたあなたが、正しい姿勢の立ち方を手に入れていただけたなら、限りなく幸せに思います!

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