産後の骨盤を矯正するとはどういうことなのでしょうか?

産後の骨盤を矯正するとはどういうことなのでしょうか?という疑問について話していきたいと思います。

そもそも「矯正」とはどういうことなのでしょうか。骨盤や骨格の矯正以外にも歯並びの矯正とか「矯正」という言葉は色々なところで耳にしますが、そもそもの意味をわかっている方は少ないと思います。

骨格や歯が歪むのは、骨や歯が悪いわけではないのですね。例えば肘を曲げてみると腕の骨を曲げるのは骨自体ではないですね。骨や関節をとりまく筋肉が関節を曲げて肘を曲げているのです。

例えば骨盤が歪むといった時に、骨盤がどういう状況にあるかというと、骨盤には仙腸関節(せんちょうかんせつ)という関節があって、この関節から骨盤の形状を変えていくことが出来ます。ここを中心に骨盤の形を変えていく事が出来るのですね。結局のところ骨格を歪めるのは骨が悪いのではなく骨をとりまく筋肉のバランスが崩れているので結果として骨格が歪んでいるのです。

骨が悪いことはないのです。骨をとりまく筋肉の硬さや引っ張りによって骨格が歪められるのです。「矯正」とはこれの反対で、骨を強制的に正しい位置に持っていくことで、骨をとりまく筋肉を引っ張って筋肉に対して正しい位置を認識させることが目的なのです。ここを理解していないでただ「矯正」という単語だけが独り歩きして正しい知識のないまま「矯正」という言葉だけにひかれてとりあえずやってみる方が多いのですね。

矯正は骨を強制的に動かしているだけなので、一時的には正しい位置になりますが、癖のついた筋肉の影響で時間がたてばまたもとに戻るのです。

矯正施術を受けて正しい骨格になったとしても筋肉の悪い癖に引っ張られてまた元に戻るのです。ですからこの「矯正」という行為は続けてやらないとまったく意味がないのですね。

繰り返し矯正をかけていくことで、骨格をとりまく筋肉の状態を正しい形に近づけていって骨格を正していくということなのです。

悪い姿勢や骨格とは筋肉の歪みの結果です。姿勢が歪んでいる方が正しい姿勢をとることは難しいのです。しかしそれは悪い癖に引っ張られているだけで、正しい姿勢に変えていく努力を続けていけば今度は正しい筋肉の状態が癖になって、正しい姿勢と自身が感じる楽な状態が一致してくるようになるのです。

そうなってしまえばもういい事のスパイラルに入っていきます。悪い癖を良い癖に変えていくのは時間がかかることではありますが、挑戦することはこれからの人生において大きな結果をもたらしますので、是非根気よく続けていただきたいと切に思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次